早朝喫茶

 駅からの人の流れはよりいっそう勢いを増している。
それはまるで、荷台を上げたダンプカーからザラザラと流れ出す土砂のようだ。
刻々と流れてゆく朝の一時間、人の流れは比例どころではない。
 人の流れがモノクロに見え始めたら注意!
毎日、颯爽(さっそう)とカラフルに歩いてゆきたいものである。


 青空喫茶はシーズンオフ。この寒い中やってられないからね。
温々の喫茶店で居心地のよさそうな一席を探すのだ。

 店には、同じようにラッシュを避けるために早く到着した人達がそれぞれの時間を過ごしている。

 仕事や勉強をしている人。
 目を閉じて朝の音楽を楽しんでいる人(もしかしたら寝ている)。
 コーヒーを片手に本を読んでいる人。
 モーニングを食べたらすぐに人の流れに戻ってゆく人。

 よく見れば毎日同じ席に座っている人も多い。
ほら、あのOLさんなんていつもあの角席で勉強しているし。

 自分はこの空気感が好きだ。だけど気持のよい時間は、早朝の一時だけ。
オンピークが近づいてくると席は満席になり、バタバタとなってしまう。


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 もっとこの空間にいたい!だけど行かなければならない。
だからいいのかもしれない。
 1時間でこれをやろう!ここまでやろう!
間に合わないこともあるけれど、最近では目標に合わせて進めれるようになってきた。
 それに朝が一番冴えとうけんね。

 やがて、一人、また一人と席を立って通りの流れに合流してゆく。
外に出てゆく時に「よし!」という気持ちのかけ声が聞こえてくるようだ。


 気づけば、通りの人の流れは顕微鏡で見た血液の流れのようになっている。
そして、たまにその中の赤血球さんや血小板さんがはみ出して、ここへやって来るのだ。

 コーヒーカップを返し終えた向かいの人がマフラーを巻いている。

「よし!」

 いってらっしゃい。


 喫茶店を出たありけん。人の流れは激流のようだ。
 おー、おー、カラフルじゃないか。

「よし!」

 今日も素敵な一日が始まるのだ。



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【シクラメン】
また買ってしまった。
冬の花よね。

よくよく見ると変な花だ。
人もいっしょか。
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by a_kessay | 2010-12-28 05:50  

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